かぶと虫の上手な育て方かぶと虫の上手な育て方

かぶと虫を育てる前に「かぶと虫を研究しよう!」

かぶと虫の一生
  • 卵
  • 一齢幼虫
  • 二齢幼虫
  • 蛹化
  • サナギ
  • 羽化
  • 成虫

幼虫の飼い方

飼育のために用意するもの
  • 飼育ケース(昆虫用プラケースや水槽がおススメ。サイズは大きめを)
  • 昆虫マット(市販の昆虫マットか昆虫腐葉土。園芸用の場合は農薬未使用の腐葉土。大鋸屑は使用不可)
  • やかん(市販マットを、初めに湿らせるときに使用)
  • 霧吹き(マットを湿らせるときに使用)
  • 小型プラケース
    幼虫1~2匹の場合〈230mm×155mm×170mm〉
    中型2~3匹の場合〈300mm×195mm×205mm〉
    大型4~5匹の場合〈370mm×220mm×240mm〉
飼い方

飼育ケースの蓋が閉まる程度の昆虫マットを用意します。マットはやかんなどを用いて、手で握って固まり団子ができるが少し崩れるぐらいまで、少しづつまんべんなく湿らせてください。マットの準備ができたら幼虫をそっとマットの上に置いてください。元気な幼虫はすぐに潜りますが、なかなか潜らない幼虫は、そのまま死んでしまう場合があります。

飼育場所

玄関など直射日光の当たらない日陰で涼しい場所や室内の場合は暖房をしていない場所が最適です。また屋外で飼うときは直射日光や雨の当たらない場所がいいでしょう。

日々の世話

幼虫は、昆虫マットなどの朽ち木を粉砕したものや腐葉土などを食べて育ちます。冬期は活動が鈍り食欲も落ちますが、二齢・三齢期の食欲は旺盛です。マットは霧吹きなどで適度に湿り気を保つようにしましょう。夏終わり頃に孵化した幼虫が手のひらに乗るぐらいになる頃(冬前)にはマットの上に黒いフンが目立ってきます。その場合はフンを取り除いてマットを追加してください。その後サナギになる前(春先)に一度マットの追加を行います。この時、マットの底部に少し土を混ぜておくと、そこにサナギになった時に入る部屋を作ります。ケースの側面を黒い紙で覆うと幼虫やサナギの様子が観察できるので試してみましょう。

サナギの時期には

幼虫は、早いもので4月下旬、遅くても6月下旬頃までに体の色がだんだんと黄色っぽくなり、体も少し縮まります。マットの中で体をグルグル回し、周りのマットやフンなどを塗り固めて適当な大きさの部屋を作ります。この部屋は蛹室と呼びます。この時期にケースを動かしてしまうと蛹室が潰れてしまい、羽化に失敗します。また、サナギが死んでしまうこともあるので注意しましょう。

成虫の飼い方

飼育のために用意するもの
飼育のために用意するもの
  • 飼育ケース(昆虫用プラケースや水槽がおススメ。サイズは大きめを)
  • 昆虫マット(市販のかぶと虫用腐葉土かクヌギの朽ち木を砕いたもの。
  • 園芸用の場合は農薬未使用の腐葉土。大鋸屑は使用不可)
  • 霧吹き(マットを湿らせるときに使用)
  • エサ台、のぼり木
  • エサ(市販の昆虫用エサやリンゴ・バナナなどの果物。スイカ・キュウリなどの水分が多いものはだめ)
  • 成虫(通常オス・メス1つがいが理想的。ケースが大きい場合はメスの数を増やしてください。オスを増やすとケンカばかりしてしまいます)
飼い方
  • 飼育のために用意するもの
  • 飼育ケースの1/3~1/2位まで昆虫マットを入れます。マットの湿り気加減は幼虫時と同様。のぼり木や落ち葉などを入れてやると裏返っても起き上がることができます。

産卵したら

オスとメスをいっしょに飼育していると、ほとんどが産卵します。狭いケースの場合、成虫が動き回るので卵が潰れてしまいます。産卵後はマットごと他のケースに移して成虫と分けてやりましょう(要注意)。